永遠の愛に生きて
Shadowlands, 1993, リチャード・アッテンボロー監督

 オックスフォード大学教授のC.S.ルイス(アンソニー・ホプキンス)は,『ナルニア国物語』を書くかたわら,「痛みに耐える」ことを講演していた。そのもとへルイスの小説のファンであるアメリカ人女性詩人ジョイ・グレシャム(デブラ・ウィンガー)が訪ねてくるところから始まる。内気で老境に差し掛かったルイスは,明るいグレシャム夫人に刺激を受け,兄と暮らす家に招待する。さらにクリスマスには,ジョイは息子を連れて訪れる。やがてジョイは離婚し,英国籍を得るためルイスと書類上だけ結婚し,ロンドンに住んでいた。そのうちにジョイは大腿部の骨肉腫で倒れる。病院で結婚式を挙げて夫婦となった二人は,残された短い期間に愛情を深める。
 感情を素直に表すことのできないルイスと率直なジョイが次第に惹かれあう過程を綿密に描く。ジョイの死がが迫る中で新婚旅行で訪れるゴールドバレーの場面がクライマックスである。ここでの二人がかわすせりふが強く印象に残る。
 高齢者難病ものであるが,イギリス映画であることをどの場面でも知らされる。イギリスの大学教授の高雅で通俗な生態もよくわかる。BBCのTVドラマから芝居となったらしい。 

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